バラ@コーヒー校長ブログ

コーヒー大好き。日頃感じることをブログにしていきます。

書評 ヒット連発編集者の頭の中 「死ぬこと以外かすり傷」 箕輪厚介著 

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表裏表紙

こんにちは。

アラかん亭です。

今日は幻冬社の編集者箕輪厚介氏の「死ぬこと以外かすり傷」をご紹介しましす。

 キャッチーなタイトル

私はこの本を読んだ理由は、ヒット連発編集者の頭の中と、ビジネスを成功させる仕組み化に興味があり購入しました。

箕輪氏はホリエモン『多動力』、前田裕二『人生の勝算』、佐藤航陽『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』、落合陽一『日本再興戦略』などヒット作を連発した今日本で最も熱い編集者です。

本書は話題の編集者+心に刺さるキャッチーなタイトルの出版なので、たちまちに3刷まで増刷され、大ヒットしています。

失楽園」「愛の流刑地」など原作者である故渡辺淳一氏は「本はタイトルで決まる」などとおっしゃていました。まさにそれを地でいく本です。

全172ページで、活字は大きめ、上下の余白も広いです。
著者の主張するスローガン、例えば「トラブルに身を投げろ」などが大きな字で1ページを使い切っています。
読書スピードが遅い私でも、3時間程度で読み切りました。

著者は幻冬社社員でありながら、副業で「箕輪編集室」というオンラインサロンも主催する実業家でもあります。
「箕輪編集室」は月会費が5,940円で、会員が1300人いるとのこと。これだけで月収は770万円。また、他にコンサルなどもやっているとのことで、年収は幻冬社の給料の20倍もあるそうです。
何とも羨ましい限りです。

リンクを貼っておいたので興味のある方は行ってみてください。

camp-fire.jp

おっさんの言うことはすべて聞かなくていい

本を開くと「はじめに」で、の文章が目に飛び込んできました。
自分のことを否定されているようです。少々悲しくなり、モチベーションがダウンしました。
若者よ、もっとおじさんを大切にせよと。

しかし、氏の主旨は「おじさんいじり」ではありません。ここでのおじさんは古い考え方や秩序、ルールのことです。つまり古い考え方には従うなということです。

このブログの最後に目次を掲載しているので、参照していただきたいのですが、章タイトルがすべて「破壊せよ」「稼げ」「売れ」「動かせ」「癒着せよ」「熱狂せよ」と言う命令口調です。
私が運営しているもう一つのブログ「天使の知恵と悪魔のささやき」で悪魔のささやきに使用している命令調と同じです。これは「悪魔のささやき」か、とちょっと勘違いしました。

しかし、読者にうったえる表現として時には命令口調もありということです。

www.angdev.life

ヒット連発の編集者の頭の中

表現方法はともかくとして、大ヒットを連発する編集者の頭の中は、ブロガーにとって参考になることばかりです。
世の中で何が求められているのか、何を書くか、誰に届けるか、など考えるヒントが満載です。

私は、世間は「正しい情報」を求めていると思っていましたが、著者によれば江戸時代より「楽しい情報」が求められているとのこと。
確かにそうです。
楽しくなければブログではありません。

数あるブログの中から自分のブログ選んでもらうためには、楽しいブログでなくてはなくては誰も来てくれません。

副業禁止規定なんて確認する必要もない

副業規定など守るなと著者の考えが書かれていました。

著者は会社以外の収入が大きくなってしまっていたため、後付けで副業を説明して、どうにか、認めてもらったとのこです。

誰でも箕輪氏のようには行かないと思います。

しかし、「会社が社員の人生を丸ごと面倒見てくれるわけではない。」ということ。

これはリストラにあった自分には痛いほど分かります。

私は会社の言うことを聞いて数度転勤しました。妻にも子供にも転勤先へ付いて来てもらいました。しかし、あっさりと転勤先の地でリストラ。

子供はここ(転勤先)の学校へ通っているし、妻もこの地で職を得ています。身動き取れず、しばらくはここにいるしかありません。

会社に忠誠を誓っていたことがバカみたいです。

会社に遠慮する必要はありません。

どんどん自ら生きる道を切り開くべきです。

ただ熱狂せよ

第6章で、ヒットを作り出す秘訣を語っています。

それは熱狂すること。

まずは自分が好きなものを作る。

これが秘訣です。

ブログにおいても同じではないかと思います。記事数を増やすために、好きでもないことをアップしていてはPV数は伸びません。

テクニックやノウハウも必要です。しかし、一番大事なのはその記事に自分が熱狂していることです。

先日「ペライチ」の創業者である山下翔一氏にあるセミナーでお会いする機会がありました。

peraichi.com

「ペライチ」は誰でも簡単にホームページを作ることのできる簡易ツールで、そのユーザ数は10万人を突破したとそうです。

山下氏は地方を飛び回り、年間100本以上の講演をこなし、地方の中小企業のECサイト作成のために尽力をしています。

 彼も実に熱い人でした。すぐに熱気が伝わって来ました。

それは言葉ではありませんでした。

終わりに

恐ろしいくらいエネルギッシュな本でした。
私はエネルギッシュな若者は好きです。
むしろそのエネルギーを分けてもらいたいくらいです。
会社員として、そして、ブロガーとして、複数の収入を得るための、モチベーションを上げたい人にはぜひ一読を。

 

本書のポイントです。

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失敗やトラブルに前のめりに突っ込みたい。冷や汗と摩擦、恐怖や絶望をエンタメに消化したい。脳内にアドレナリンが噴き出し、誰かに伝えたくてたまらない。

おっさんは昔からの習慣を守りたがる。当たり前だ。そっちのほうが自分が変わらずにすんで都合がいいからだ。

民衆は「正しい情報」よりも「楽しい情報」を求めている。これは江戸時代の瓦版のころからの真理だ。

世の中の最前線で起きている動きに、五感を研ぎ澄ます。意識のアンテナを4本バキバキに立てっぱなしにしているだけで、リスクを未然に回避できる。

「副業禁止規定なんて確認する必要もない」と言われても、「そんなことできるわけない」と思っている人がいるかもしれない。

一般の民間企業が社業規則で副業を禁止するのは、意味がわからない。法律ではそんなことはどこにも定められていない。会社が社員の人生を丸ごと面倒見てくれるわけではない。

まずは自分が好きなものを作る。好きだから一冊でも多くの人に届けようと努力しているだけ。どれだけ健康本が売れていても健康に興味がないから僕は作れない。あくまでも自分が熱狂しているかどうか。

日本では「みんなちゃんとしているのだから、あなたもちゃんとしなさい」と子供に注意し、インドでは「あなたもダメなのだから、人のダメなところも許しなさい」と諭す。

一億総老後時代のように、自分が人生をかけるほど好きなものを皆が探すようになる。今まではお金を稼ぐのが上手な人が豊かであったが、これからは夢中になれるものを見つけている人が豊かになる。

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◆目次◆

はじめに こっちの世界に来て、革命を起こそう。
第1章【考え方】予定調和を破壊せよ
第2章【商売のやり方】自分の手で金を稼げ
第3章【個人の立たせ方】名前を売れ
第4章【仕事のやり方】手を動かせ
第5章【人間関係の作り方】癒着せよ
第6章【生き方】熱狂せよ
おわりに バカになって飛べ!