こんにちは、アラかん亭です。
不動産投資について、自分の経験からブログを書いています。できるだけ、不動産投資の成功ノウハウ本などに書かれていないような内容をご紹介したいです。
このブログを不動産投資に興味を持っている人、始めて間もない人に読んでいただければ幸いです。
今日は不動産投資の光と影(その3)として影の部分を書きます。
とにかく「不動産投資、まわりはプロだらけ」というのが私の考えです。
(その1)のブログでは項目数が多かったので、ちょっとまとめてみました。
(これだけあるのですが、私はそれでも不動産投資はメリットがデメリットを上回っていると思っています。)
不動産投資の影の部分(デメリット)です。
- まわりはプロだらけ(投資家はアマ、関係者はプロ)
- 詐欺まがいが横行
- 扱う金額が大きい
- 人口減少などのマイナス環境要因が目白押し
- 自然災害で大きな痛手
- 突然の入居者退去やトラブル(孤独死、自殺など)
- 地域により投資環境がさまざま
今日はこのうちの項目1「プロに囲まれての不動産投資」について書きます。
プロに囲まれての不動産投資
不動産投資をしていて、最近強く感じることは「投資家はアマチュア、関係者は不動産のプロフェッショナル」であることです。
不動産投資初心者や、経験の浅い人はここを一番勘違いしているのではないでしょうか。
私も以前も勘違いをしていました。
誰が発明したのかしりませんが、もしかしたら「不動産投資」という言葉自体が不適切かもしれません。
銀行で借り入れする時、銀行は「投資」とは考えておらず、あなたのやっていることは「事業」ですと言われます。
「事業」というと厳しい感じがするので「不動産投資」という言葉で、マンション業者や不動産業者はデフォルメしているのでしょう。
不動産会社の中には「あなたのベストパートナー 〇〇不動産」などと宣伝している会社があります。
この会社のことは良く知りませんが、おろらくその会社にとってあなたはいいお客さんでしょう。(当然、あなたは搾取される側です)
不動産投資は当然のことながら、土地や建物の売買を行う仲介会社、建築会社、客付け会社、管理会社、銀行などの関係者と取引をして進めていくことになります。
当たり前ですが、彼らは全て不動産に関するプロフェッショナルです。
不動産投資をする投資家および物件を借りてくれる入居者だけがアマチュアです。
つまり、プロに囲まれていながら、アマである投資家はその立場をいかして、投資利益をあげて行かなくてはいけません。
この点が不動産投資は株などの他の投資とは大きく異なると思います。
一般的にプロの不動産業者とは次のように思えます。
- 自社の儲けのために働く
- 経験と知識はアマの不動産投資家よりも優っている
特に1番目の「自社の儲けのために働く」ということをよく認識することが重要です。
プロは自社の利益が第一です。投資家であるあなたの利益は第二以下です。
2番目の「経験と知識はアマの不動産投資家よりも優っている」も重要です。しかし、実態は業者によってまちまちでしょう。
私は付き合う業者がどの程度のレベルか見極める必要があり、認識して付き合っていく必要があると思います。
他の投資と本質が大きく異なる点
プロに囲まれている点が、不動産投資は他の投資と大きく異なるところであります。
私は株式投資、金投資を今でも同時にやっていますが、不動産投資は本質が異なっていると肌で感じます。
株式投資ならば、直接お付き合いするのはせいぜい証券会社です。しかも、最近はネットで売買するので、担当者の顔を見ることすらもありません。
取引に必要な費用は証券会社によってあらかじめ決まっています。投資家の自由になることは証券会社をどこを選ぶか程度です。
あとは相場を読みながらひたすらライバルの投資家と勝負になります。
金投資も似たようなものです。
それに比べて不動産投資は、複数のプロ不動産業者と対面で付き合っていかなければなりません。電話やメールでのやりとりが頻繁に生じます。
不動産投資家は事業主と言われるくらいです。小さいながらもビジネスオーナーなのです。
この点が他の投資を大きく異なるのではないでしょうか。
この写真は先日入居があった所有する戸建賃貸物件の宣伝用の内装です。
キレイですよね。
でもこれはホームステージングといって、部屋に似合った家具を借りてきて宣伝用にセットしているだけです(実際の入居時にはありません)。
当然、私一人でできることではなく、業者にお願いしてやってもらっています。もちろん費用が発生しています。つまり小規模ながらも会社を経営しているのと同じです。
この物件のサイトを作ってあるので、もしご興味があればご訪問ください。
リコーシータで撮影した360度ツアーもあります。
ライバルは不動産業者
不動産投資はたくさんの関係者とお付き合いする必要が必要です。そして、彼らはライバルです。
不動産業者も、元付け、客付け、仲介、管理業者など複数になります。建築会社、リフォーム業者とのお付き合いもあります。プロパンガス会社との契約も必要です。また、借り入れをするときは銀行のお世話になります。
不動産投資家の利益と彼らの利益は相反します。
不動産投資家の利益が増えれば、不動産会社や銀行の利益は減ります。
逆に、不動産投資家の利益が減れば、不動産会社や銀行の利益は増えます。
つまり、プロの人と達とお付き合いをしつつ、利益の取り合いをしなくてはいけないのです。
不動産業者の宣伝で「お客さん(不動産投資家)のために努力します」「ウィンウィンの関係を築きます」というような言葉を見ます。これはちょっとは本当ですが、際ぶぶんは大人のウソです。
彼らの第一の目的はあくまでも自社の利益です。
まとめ
長くなったので今日はこの辺までにしておきます。
人生100年時代、サラリーマンの中で将来不安から不動産投資に興味のある方はたくさんいると思います。しかし、不動産投資は株式投資などと同じノリでやると失敗します。関係者は利益を取り合うプロだらけなのですから。
アフリカのサバンナで多数の肉食獣がいる中で生き残っていく感覚です。
そして、不動産業界には岩盤にように硬い仕組みが存在しています。いい、悪いは別にして、業界の仕組みを理解しながら投資をしていくことになります。
不動産投資をこれから始めようとする方、始めてまだ経験が浅い方の参考になれば幸いです。
次回は、利益の取り合いについて私の経験するアパート賃貸のケースを例にしてもう少し詳しく紹介したいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。