バラ@コーヒー校長ブログ

コーヒー大好き。日頃感じることをブログにしていきます。

パレスサイドビルへ行ってきた

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こんにちは、アラかん亭です。

最近、不動産投資に関連してちょっと古いビルに興味を持つようになりました。きっかけは「シブいビル」鈴木伸子著という写真集です。

この写真集に掲載されているビルたちは昭和40年前後の建造でした。つまり自分と同年代のビルたちです。

これらのビルは、高層の新しいビルがどんどん建設されていく中で、なんとか現役で頑張っているビルたちです。

そして、幸いにも、色々な経緯で建て替えや取り壊しが免れているビルたちです。

現役で活躍している姿をカメラで納めたくなりました。

部外者の自分が行ける範囲は限られていますが、アクセスできる範囲で写真に納めてきました。

 

パレスサイドビル

東京都千代田区一橋にあるパレスサイドビルへ行ってきました。

このビルの建設は1964年着工、1966年竣工で現在築52年、半世紀以上が経過しています。

建築設計は日建設計であり、林昌二がチーフアーキテクトを務めたそうです。林昌二は日建設計の副社長まで務めました。他に銀座の三愛ドリームセンター、中野サンプラザホールなども設計しています。

詳細は日建設計さんのサイトをご参照ください。

www.nikken.co.jp

パレスサイドの名前の通り、皇居のお堀端にあります。地上9階、地下6階で屋上は皇居が見渡せます。1F、地下1Fは商店、レストランが立ち並びます。

細長い土地のため、2棟をずらして連結し、それぞれに端に白い円筒状のエレベーター棟が付属しています。

全体に円をモチーフにしたデザインになっており、エレベーターホールは円形です。

住所は東京都一橋

外観

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皇居お堀からの外観

皇居のお堀から見た外観です。白いエレベーター棟が目立ちます。

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GoogleMap 3Dビュー

上から見るとお堀と首都高に囲まれた細長い土地に建てられていることが分かります。

エントランスと交番

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西側エントランス


西側のエントランスです。白い扇状の階段と8角形の大屋根が特徴です。階段の左側は地下駐車場の出入口になっています。

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エントランス横の交番

エントランス横には屋根が警察官の帽子の形をした洒落たデザインの交番があります。

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1階中央通路

メインエントランスを入った1階です。たくさんの人が往来していました。

エレベーターホール

入ってすぐに大階段があります。この大階段を上がったところがエレベーターホール担っています。

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エレベーターホール

エレベーターホールは円形です。現在でも近未来的な雰囲気がします。私が訪問した時はちょうど昼休み時で人が多かったのですが、何とか人を入れずに撮影することができました。

正面には他の階への階段があります。ぐるっと囲むように8基のエレベーターがあります。

床から2本支柱が立っています。支柱の上にはエレベーターを呼ぶボタンがついています。エレベーター扉のところまで行かなくても、エレベーターを呼べる機能的な設計になっていました。

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支柱の上にはエレベーターボタン

奥の階段は上りの階段しか見えませんが、下の階への階段は上り階段の後ろにありました。階段は白をモチーフとしたデザインになっています。

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階段からエレベーターホールを見る

階段を上って踊り場からの撮影です。上下階のエレベーターホールが見えます。非常に凝った作りです。

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踊り場の明かりとり

階段の踊り場の窓は外から柔らかな光が差し込んでいました。白い壁と外からの光の相性がよく、落ち着いた雰囲気を実現していました。

写真には写っていませんが、階によってはここに自販機が設置されており、ちょっと興ざめがしました。

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最上階のエレベーターホール

最上階のエレベーターホールは中央に円形のモニュメントが設置されていました。モニュメントの上にライトがついておりやわかく天井を照らしていました。

ここから屋上に出ることができます。最上階の照明は暗くしてあり、屋上への入り口が未来への通路のように感じました。

屋上はお昼の時間帯のみ解放されています。屋上は大変広く、皇居が一望できる眺めでした。ビルの長手方向にベンチが設置されており、このビルのオフィスの人が昼食を取ったりしてくつろいでいました。残念ながら屋上は撮影禁止でしたので写真はありません。

地下トイレ入り口と駐車場スロープ窓

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トイレ入り口

地下1F東側のトイレの入り口は男女表示とともに、壁が大き円形状にくり抜かれておりました。トイレの入り口とは思いませんでした。

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地下1F西側ホール

地下一階西側エレベーターホールの入り口です。ホールの円形の光の輪がよく磨かれた床に映っています。

右側の壁はくり抜いてあり、丸窓がついていました。駐車場のスロープを見ることができます。

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丸窓からのスロープの眺め

この窓から、足元から急に車が出てくるように見えます。車はスロープの途中で止まりたくないでの、勢いよく現れます。

ディズニーランドのアトラクションのようです。いたずら心を感じました。

 

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地下鉄東西線竹橋駅への連絡口

地下1階は地下鉄東西線竹橋駅とつながっています。この階段を降りるとすぐに竹橋駅です。人通りの多いところですが、床はピカピカに磨かれていました。

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地下鉄連絡口横

連絡口の右横にこんなデザインのスペースがありました。暖色の照明と、金属の斜め格子が近未来を予感させます。昔はここに公衆電話が置かれていたと推察されます。

地下へ降りる階段

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1階から地下一階へ降りる階段

1階から地下のレストラン街へ降りる階段です。手すりがメッシュ状になっており非常に凝った作りです。掃除は大変そうです。触ったら若干ホコリが溜まっていました。

 

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非常に凝ったデザインの手すり

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地下一階から1階へ

階段の半分から下は長円形の手すりがさらに加えられています。落下防止のためで、階段を上り下りする人に安心感を与えます。

ちょうど昼休みだったので、地下のレストラン街はお店の順番待ちの人やお弁当を売る人で大変混雑していました。

最後に

パレスサイドビル地下鉄東西線竹橋駅と地下1階でつながっているため、過去に竹橋駅を利用した際に行ったことがりました。しかし、その時は単に通過しただけだったので、このビルの美しさは気付きませんでした。

改めて訪問してみて、その先進的なデザインと機能性を感じました。とても52年前のデザインと建築とは思えません。

毎日新聞マイナビなどたくさんのオフィスが入居していて、たくさんのビジネスパーソンが行き来していました。ここで働く人はもしかしたらそんな余裕はないのかもしれませんが、こんな素敵なビルで働けるということは幸せです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

機会がありましたらまた別の古いビルを訪問したいと思います。