こんにちは。
アラかん亭です。
今回は、ブログで集客に重要な伝える力について、「アイデアのちから」チップ・ハース、ダン・ハース著から「知の呪縛」をご紹介します。
「知の呪縛」は私たちが誰でもとらわれていますが、案外気がつかないのです。
「アイデアのちから」
ちょっと古いのですが、「アイデアのちから」(2008年発行)という本があります。
アイデアを考えるためのヒント満載です。私は、考えに詰まった時、繰り返し開いています。良い刺激をたくさん受けますよ。
翻訳の質も高く、読みやすいので是非とも読んでみてください。
本書はスタンフォード大学で組織行動論を教えるチップ・ハースと教育コンサルタントのダン・ハースが、いかにしたら人々の心に残るアイデアを創造できるかをテーマに共著した本です。
本書は、人々の心に残るアイデアを作るための法則を深く掘り下げて論じています。
そのさわりとして「叩き手、聴き手」という項目で、スタンフォード大学のエリザベス・ニュートンの研究を紹介しています。
「自分の言いたいことを」をどのように伝えるか
「叩き手」と「聴き手」の実験
ニュートンが実施た研究は次のようなものでした。
実験参加者に「叩き手」と「聴き手」に別れてもらいます。
叩き手は「ハッピー・バースデー・ツーユー」とか「星条旗は永遠なれ」など(米国の実験です)誰でも知っている曲をリズムを指で刻んで、机を叩きます。
聴き手はその机を叩いたリズムだけで、何の曲を叩いたのか当てます。メロディーは聴けません。
叩き手は120曲を叩きましたが、聴き手が当てたのはわずか3曲だけだったそうです。
つまりその率は2.5%です。
さらに、ニュートンは聴き手が曲名を答える前に、叩き手に聴き手の正答率を予測してもらいました。
その予測は50%です。
叩き手は少なくても半分は分かってくれると思っているのです。
「この曲わかるでしょう!」と思っても聴き手は分からないのです。
つまり、私たちは何かを伝えようとしてプレゼンをしたり、ブログを書いたりしますが、それが読者や視聴者に伝わるのはわずか2.5%です。
知の呪縛とは
この 50%と2.5%の差を「知の呪縛」と言っています。
いったん何かを知ってしまったら、「それを知らない状況がどんなものか」うまく想像できなくなるというのです。
あなたにとって、知った今は当たり前のことですが、知る前は当たり前ではなかったのです。
このことは、日常で頻繁に起きています。
私たちのプレゼンもそうです。
ブログでもそうです。
ブログを熱量たっぷりに書きますが、読者にはなかなかあ伝わりません。
最高経営者(CEO)と現場の従業員、教師と生徒、政治家と有権者、営業マンと顧客の関係も同じです。
「知の呪縛」を打ち負かす
それでは、この知の呪縛をどうやって断ち切るかが重要です。
ブログは読者の視点に立って書けと言いますが、何が読者の視点かなかなか想像がつきません。
そこで、「アイデアのちから」の本が説いているのが、「記憶に焼きつくアイデアの6原則」SUCCESSです。SUCCESSは6原則の頭文字(英語)を並べたものです。
SUCCESSを紹介すると長くなりますので、今回はこの辺にしておきます。
また、機会がありましたら紹介します。
まとめ
私たちは50%と2.5%の事実をいつも心に留めておく必要があります。
聴き手や読者にとって、あなたのプレゼンやブログは、メロディーのない机を叩く音なのです。
「伝わらない」ということが普通を肝に銘じておくべきです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。