みなさん、こんにちは。
昨日(4/10)茨城県の日立市で、日立一高の生徒80人が県の決定に反発してストライキを決行。
学校へ登校をしないという事件が発生したので深堀りしてみました。
茨城県は本日(2020年4月11日)感染者の総計が100人を超えてます。
茨城県の経過
まず茨城県の新型コロナウィルス関連の経過です。
3月16日 茨城県内初の感染が発表される
以後、徐々に感染者数が増える
4月2日 茨城県内で初の死亡者2人が出る
4月6日 茨城県の大井川知事が動画で状況を説明
ポイントは「感染の連鎖は止められている」と判断していること
感染拡大要注意市町村を除いて県全域で学校再開を指示する
それに対して、一部の親や子供から学校を再開しないで欲しいとの声が上がる
4月7日 東京都、千葉県、埼玉県で非常事態宣言が出される
4月7日 県内感染者71人
4月10日 県内感染者91人
4月10日 日立一高の一部の高校生がストライキを表明する
県は柔軟に対応すると回答
4月11日 県内感染者100人
私の結論
茨城県の通達と日立一高生徒の通告書を見るかぎり、
県は論理破綻と弱腰、高校生はきちんと論理展開、態度を明確化しているようです。
ツイッターなどの多くの意見のように高校生側の勝利です。
その理由としては
- 「感染の連鎖は止められている」と言っているにも関わらず感染者数は増加
(本日100人を超えた) - 知事の会見でも不安ならば登校しなくても良いと言っている
- 県側(教育委員会)も話し合いたいとしている
の3点でしょう。
マスコミこの件の報道は
高校生:正義
茨城県:悪者
という構図を作り出そうとしているのではとちょっと思っています。
しかし、茨城県側もそれほどひどい措置を取ろうとしておらず、
マスコミが狙ったような対立構図は生まれていません。
茨城県からの通達
茨城県からは次の通達が出ています。
日立一高生徒の宣言文
ちょっと長いのですが原文を入手できたので、掲載します。
(一部欠けていますが)
マスコミの報道
本当に感染の連鎖は止められているのか?
県の発表では「感染の連鎖は止められている」→「学校再開」との論理です。
しかし、本当に「感染の連鎖は止められている」のでしょうか?
県が発表した翌日も券ないから新たな感染者が出ています。
その後、東京都ほどではないにしても、感染者数の数字は増え続けています。
指数関数的には増えていませんが、これで「止められている」と言えるでしょうか?
茨城県は東京の近県です。
鉄道の「常磐線」や「つくばエクスプレス」で行き来が容易です。
また、東京行きの高速バスも運行されています。
決して、茨城県で閉じた空間ではありません。
ですから、いつまたクラスタが発生しても不思議はありません。
県も欠席扱いしないと言っている
県側も「予防のため登校しない場合でも欠席扱いしない」と表明しています。
知事も会見の中で触れています。
しかし、これではなんとも弱い。
弱腰です。
本当に登校させたいのならば、こんな注釈文をつける必要はありません。
予想ですが、県側も休校で良いと思っている人が多数いるのでしょう。
マスコにが狙う対立構図にあらず
この事象は、マスコミがおそらく狙っている、県vs高校生という対立構造は生まれていません。
県がストに対して、「生徒たちの意見もしっかり受け止め、連絡があれば話し合いたい」と柔軟に対応した時点で、面白い構図はなくなっています。
まとめ
今回の問題はストライキをした日立一高生徒側の勝利でしょう。
自分の頭で考え、判断し、実施する。
高校生ですが、見事な行動です。
大人も負けていてはいけません。