毎日コロナのニュースだけど、アメリカってすでにコロナで4万人も亡くなっているのね。
すごいね。日本だったら町や市が一つ無くなってしまう数だね。
ショッキングだわ。
世界全体で自粛して、早くコロナを封じ込める必要があるわ。
まさにその通りだね。
ところで、ニュースになるのは感染者数とか死亡者数。そして、ひどい国や地域のことばっかりだよね。
そう言われてみるとそうだわ。
自分の考えを持つ前に人口比率のデータとか、地域内のデータ比較も必要だよね。
自分で頭で考えてみよう。
報道は絶対数が多い
日本では全国対象の緊急事態宣言の下、毎日のニュースは新型コロナ関連がほとんどです。
もちろん、パンデミックを避ける、効果的な対策を行う、ためには絶対数の把握は必要です。
東京都の感染者数を毎日比較して、感染の爆発をどうにか抑えていかなければなりません。
しかし、メディアの一部の情報だけで「日本はダメだ、マスク2枚を配布なんてアホのことしかできていない」と批判するのはどうかと感じます。
そこで、普段は絶対数の報道ばかりなので、興味がおもむくままに感染者数、死亡者数の人口比率を算出してみました。
世界各国の人口比率を出してみる
人口比率から感染者数、死亡者数を計算してみました。
元データはGoogleニュース
https://news.google.com/covid19/map?hl=ja&gl=JP&ceid=JP:ja
の記事です。
人口データはグルーバルノートというサイト
世界の人口 国別ランキング・推移(国連) – Global Note
のを使用しました。
全体の数字
細かいですが、上記サイトからこんな表を作ってみました。
もちろん各国の定義感染者数、死亡者数の統一性と信憑性は別の問題です。
ちゃんと検査していないだろうとか、他の病気かコロナで死亡したのか判断が微妙な場合もあるかと思います。
そこは信じる!ことでご容赦ください。
全体感染者数(絶対値)
まずは感染者数です。
よくニュースなどで目にする数値です。
アメリカ合衆国が約80万人で突出しております。
アメリカは80万人も感染しているのね。怖いわ。
これを人口比率に直すとどうなるかです。
人口に対する感染者比率
比率に直すとこんな感じです。
突出していたアメリカの数値が小さくなり、
代わりにスペイン、イタリアが高いことがわかります。
アメリカは極端に低くはないが、スペインたイタリアに比べては感染率は低いようです。
人口に対する死亡者比率
人口に対する死亡者比率はどうでしょうか?
死亡者比率にするとするともっと差が出ます。
スペイン、イタリア、イギリス、フランスが大きく、
アメリカはこれらのヨーロッパ諸国(ドイツ除く)より小さくなっています。
つまり、国の対策の巧拙と医療崩壊度の側面から、ヨーロッパ諸国は対策が上手く行っていないことが分かります。
ヨーロッパの国々はドイツを除いてひどいことになっているね。
アメリカ合衆国内の感染者数と死亡者数
それではアメリカ合衆国内の感染者数と死亡者数はどうなっているのでしょうか?
州別データを
アメリカ合衆国における2019年コロナウイルス感染症の流行状況 - Wikipedia
をより調べてみました。
2020年4月18日のデータです。
アメリカ合衆国の感染者数
アメリカ合衆国の100万人あたりの感染者数です。
地図から東海岸の一部の州と、南部のルイジアナ州で多いことが分かります。
アメリカ合衆国死亡者数
データを円グラフにしました。
このグラフから、死亡者の約3分の1強がニューヨーク州に集中していることが分かります。
日本でアメリカのニュースを見ると、
ニューヨークで多数の感染者や死亡者が出ていることが報道されます。
そのニュースから、アメリカ全土で同様なことが起きている
ような錯覚に陥りますが、事実はひどい状況になっているのはニューヨーク州とその他のいくつかの州です。
ニューヨーク州で頑張る日本人医師が出てきて危機を訴えるニュースを見たことがありますが、アメリカ全土で同じような状況ではないことが分かります。
アメリカはニューヨーク州だけが突出してひどい状況になっているのね。
ニューヨークの医療現場の大変さがわかるわ
自分の頭で考えてみよう
コロナ感染者数、死亡者数の絶対数を比率で見たところで、私たちがするべきことは変わりません。
でも、ニュースの数字をそのまま鵜呑みにして、
ヨーロッパとアメリカが同様なコロナウィルス感染状況かというと、違うことが分かります。
日頃、ニュースで数字に触れることが多いですが、
どのようにその数字が使われているか、
飲み込む前に考えてみる姿勢が大切です。
毎日見るニュースは感染者数などの絶対数ばかり。
今日は勉強になったわ
ヨーロッパの中でも、ドイツとその他の国の状況が違うよね。
日頃から自分の頭で考えることが大切だね。
長くなってしまいました。
ここまでありがとうございました。