バラ@コーヒー校長ブログ

コーヒー大好き。日頃感じることをブログにしていきます。

繰り返す高齢ドライバー事故、抜本対策は白タクの解禁

高齢ドライバー事故


こんにちは。

いかがお過ごしですか。

繰り返される高齢ドライバー事故対策をひと言いいたくて、、、。

 

繰り返す高齢ドライバー事故

池袋高齢ドライバー事故

出典:朝日新聞デジタル

 

2019年4月19日12時35分頃、87歳の高齢男性が運転する車が暴走して信号を無視、横断歩道を渡っている人をなぎ倒し、ゴミ収集車にも衝突する事故を起こしました。

不幸にもちょうど横断歩道を渡っていた母親(30代)と娘(3歳)が亡くなりました。非常に悲惨な事故です。

世の中ではこのニュースから、高齢者の運転を禁止せよという意見が多数から寄せられています。

私の故郷でもある群馬県前橋市でも、2018年1月に85歳の男性が運転する車が暴走して、通学途中の女子高生2人をはね、一人は死亡、一人は一生重度の障害を負う大怪我をしました。

ドライバーが高齢者かどうか分かりませんが、私も一度高速道路で車が逆走してきた経験をしました。事故にはなりませんでしたが、私の恐ろしい経験の一つです。

私の母親は運転免許を返上

私の母親も車を運転をしていました。

私も弟も同居していないので一人暮らしです。

 

現在84歳、ちょうど2年前に運転免許を返上しました。

母は認知症はありませんが、だいぶ耳が遠くなってきており、当時から車を運転する能力は欠いているように感じました。

本人はだいぶ返上がいやだったようですが、何度も言って返上してもらいました。

 

返上をいやがった理由は、車の運転が好きとかいうのではなく、生活が不便になるからです。

 

母はいままでやっていた仕事の延長で、群馬の田舎エリアに行く必要があり、そこには車以外は大変不便なところです。

バスはあることはあるのですが、本数が恐ろしく少なく、またバス停から目的地まで距離もあります。

 

返上した後は、タクシーを利用したり、友人に乗せていもらったり、でどうにか仕事を継続しています。

買い物は2週間に1回程度私が支援に帰省して買い出しに付き合うのと、近所のスーパーに歩いて行って買い物することで何とかこなしています。

 

運転免許証を返上してよかった

返上した直後は、不便であることをだいぶ不満に思っていたようです。

しかし、世の中で高齢者の事故のニュースを見るたびに、返上して良かったと繰り返し言いうようになりました。

返上するまでは渋っていたのですが、一度返上してしまうと、態度は180度変わって、返上して良かった、他の高齢者はなぜ返上しないという立場で発言するのです。

これは、実際に返上するまでは分からないと思います。

一度返上してしまうと、不便でも、交通事故から逃げ切ったという感覚をもつものと思います。

 

行政の返上サポート制度は貧弱

不便を緩和するため、地域により免許証返上サポート制度があります。

母の住む市では下記のようなサポートです。

 

  • 運転経歴証明書の交付手数料を全額助成
  • タクシー運賃の補助(マイタク)
    • 1人乗車:運賃の半額(最大1,000円)
    • 2人以上乗車:1人最大500円
  • バス回数券約5500円分進呈

 

非常に貧弱です。

タクシーは半額補助ですが、最大1000円では少なすぎます。

バス回数券5500円分は一回きりです。使い切ったらそれでおしまいです。

これらの特典は無いよりはマシですが、不便になっても免許証を返上しようという気になりません。

返上のインセンティブにはなりません。

市の担当者には申し訳ありませんが、もうちょっとアイデアないのと思ってしまいます。

 

高齢ドライバー問題対策案

白タク解禁加速化を

本当は、何歳以上は運転禁止としたいところですが、あまりにもインパクトが大きいと思います。

そこで白タクの解禁加速化を提案します。

全ては解決しませんが、一定以上の効果があると思います。

本来ならば自動運転の早期実現ですが、技術開発は実現するまでは絵に書いた餅であり、問題の対策案にはなりません。

 

減少するタクシー数

現在日本では、タクシーのような営業運転ではドライバーは第二種免許、タクシー会社は国からの免許が必要です。

免許を受けたドライバー、会社は緑ナンバーの自動車(タクシー)を走らせます。緑ナンバーの車以外は運賃を顧客から徴収する営業運転はできません。

 

下のグラフは全国のタクシーの車両数の推移です。

平成19年から下降の一途です。

タクシー台数推移

出典:一般社団法人 全国ハイヤー・タクシー連合会HPより筆者作成

 

高齢化、低賃金などを理由にドライバー数が減っていることが原因と推測されます。

高齢者の移動をタクシーに頼ることは、将来性がありません。

現在、免許返上者へはタクシー券支給などの特典がありますが、一時しのぎにしかなりません。

 

母の話ですと、タクシーは迎車をお願いしてもなかなか迎えにきてきれませんし、地方都市なのでバスは1時間に1本あれば良いという状況です。

 

白タクの早期解禁を

そこで、白タクを解禁し、Uberのようなシステムを使用して誰でも営業運転ができるようにします。

母は友人など他人の車に乗せてもらって外出するのは気が引けるといいます。

それは、当然のことで、友人の車ですから基本はお金をはらいません。払ってもガソリン代だけです。

ですので、有料にすればその気兼ねがなくなります。

Uberのようなライドシェアを開放すれば、もっと頻繁に他人の車を活用できます。

また、参入障壁を下げることで、ライドシェアの運転手を希望する人も増加するでしょう。

下記はニューヨークの従来タクシー、UberLyftUberのようなサービス)の乗用回数です。

UberLyftが急増していることが分かります。

 

増加するUber

出典:Todd W.Schneider

Taxi, Uber, and Lyft Usage in New York City - Todd W. Schneider

 

現在政府も検討を行っていますが、まだまだ時間はかかりそうです。

なんとか早く解禁をして欲しいものです。

 

政府の検討

出典:SankeiBiz 2019年3月18日

 

まとめ

高齢者ドライバーの事故は悲惨です。

被害者や事故を起こした本人や家族のことを思うと、言葉にもなりません。

私の家族では母が免許証を返上しました。

家族として、大変誇りに思います。

母は、不便を感じながらも、返上したことに誇りを感じています。

このままでは、高齢ドライバーの今後も続くと思います。

返上サポート制度は貧弱です。

これ以上の悲劇を繰り返さないために、白タクの解禁等、行政府に抜本的な早期対策を望みます。