こんにちは。
いかがお過ごしですか。
私の通っているフィットネスクラブが24時間営業を始めるそうです。
理由は、同じエリア内に24時間のライバルが進出してきたため。
仁義なき熾烈な競争です。
そして、通っているクラブは模倣戦略にでました。
しかも働き方改革が叫ばれる中の24時間化。
はたして、この勝負、どうなるのでしょうか?
また、私のクラブはこんなことして大丈夫なのでしょうか?
私達の街に24時間フィットネスがやってきた
都心を中心に24時間営業のフィットネスクラブは数年前から存在しています。
でも、私達の街(地方都市)にはそのようなクラブはありませんでした。
ところが、最近、私の街にも24時間営業のフィットネスクラブが進出してきたのです。
えっ~!24時間開いているの?
誰が行くの?
いくら健康のためには運動が大切といっても、夜中に走るのって本当に健康的なの?とも思っています。
地方都市は朝が早くて夜も早いのです。
進出してきたクラブは私達の街の住人が東京の人と同じって勘違いした!?のではと疑っています。
激化する競争
全国的なフィットネス市場規模のデータを見てください。
従来型クラブはジリ貧、一方の新興クラブは右肩上がりです。
施設数もそれに合わせて従来型は徐々に少なくなり、新興型が伸びています。
出典:マグマスジャパン資料
http://www.magmaspa.jp/about/siryou/01.pdf
おおよそ予想どおりす。
従来型の総合フィットネスジムの市場規模は落ちるばかり。
代わって、新興型ジムがどんどん台頭してきています。
私の通うジムは、従来型のジムです。
建物も古く、設備も最新ではありません。
値段も、営業時間も、会員へ指導する内容もほぼ同じようならば、お客さんは新しいジムに流れます。
新興クラブと従来型クラブの生き残りをかけた仁義なき競争が始まっています。
またも模倣戦略
24時間化を宣言
そこで、私の通っているフィットネスクラブが突然24時間営業化宣言を出しました。
ライバルにお客さんを取られないためでしょう。
でも、私の通っているクラブは全国展開の業界大手。
新興のクラブぐらいは鼻で笑って一蹴するくらいがいいのですが、ガチで勝負にでています。
私のクラブの24時間化は、トレーニングマシンが並んでいるジムエリアだけでした。
通常営業が終了する23時以降はプールや更衣室、お風呂は使用できないそうです。
エアロビクスなどをやるスタジオプログラムもありません。
ネットでライバル店のサイトを見るとジムエリアのみ、しかも夜間は従業員は不在だそうです。
同じようなサービスでした。
そして、現在のスタッフさんの勤務時間は変わらないとのこと。
23時以降は無人でトラブルが有ると契約した警備会社から人が派遣されるそうです。
でも夜間のための準備や片づけがあるためスタッフの労働量は相当増えそうです。
バイトテロが発生し、ブラック企業と言われなければ良いのですが。
以前にも女性専用サーキットトレーニングで失敗
実は、私のクラブは4~5年前にも模倣戦略で失敗しています。
それは、女性専用サーキットトレーニングっていうもので、筋トレマシンだけを放射円状に並べて人がマシンを使いながら順番に回っていく女性専用プログラムです。
これを、貴重なジムエリアを削って導入しました。
(従来会員としてが迷惑でしたが)
きっかけは、当時格安で同じようなサービスを全国展開するクラブが私達の街へが進出してきたことでした。
この新クラブへ対抗するためにサーキットトレーニングを模倣して始めたのです。
でもこの新プログラムの部屋はいつ見てもガラガラでした。
会費の値段は覚えていませんが、同じような値段だっと思います。同じサービスならば新しいクラブへお客さんは行ってしまいます。
会員のみならず、インストラクターも次々とやめていきました。
そして、スタート2~3年で廃止になりました。
そもそも24時間化は時代に逆行
働き方改革が叫ばれるなか、世の中ではコンビニオーナーが高齢化して24時間営業ができなくなり社会問題化するケースが増えてきました。
セブンイレブンの本部がお店側に24時間営業継続を指示、従わない場合は契約違約金を取ると言って一気に社会問題化しました。
最新の情報では、4月15日にコンビニ加盟ユニオンが、東日本橋1丁目店オーナー失踪閉店事件問題で記者会見を行うそうです。
24時間営業がそこまで社会問題化しているのです。
都心ならいざしらず、ちょっと地方へ行けば、夜間はコンビニのお客さんはわずか。
にも関わらず、本部との契約のため、こうこうと明かりを点けて、店員もそれなりに配置。
しかも店のオーナーが高齢化しても契約だからとやめさせないことに批判が集まりました。
そんな中、庶民の心を逆なですするようなフィットネスクラブの24時間化です。
同じような問題がなければよいのですが。
自分はただのお客さんですが、ほぼ毎日行っているところなので、大変心配です。
模倣戦略は本家を超える要素が必要
模倣戦略で勝つためには、圧倒的に値段を安くするか、ものすごくサービスを良くするかのどちらかしかありません。
基本的に模倣ですから、ゼロから開発を行わない分、値段を安くしてサービスも良くできます。
当クラブが設定する値段はライバルより多少安いようですが、サービスは同じかそれ以下です。
従来会員にもちょっとした逆風が吹いています。
終了時間にはきっちり退出が必須になりました。
以前はちょっと終了時間をすぎても、なあなあで済ませてもらっていましたが、できなくなるそうです。
つまり、ギリギリの人は時間に迫られて慌てて退出する必要があるのです。
従来会員をないがしろにすると、良い口コミは生まれません。
24時間化はかなり苦しい船出となると思います。
まとめ
当クラブの模倣戦略は2回目です。
今度もなかなか厳しそうです。
しかも、社会的に逆風が吹き荒れている24時間化です。
私が経営者ならば、あえて24時間化しないで、それを売りすると思います。
結果が出るのは半年か1年後です。
もし、その時までにこのブログが続いていたならば、必ず結果を報告したいと思います。